ビットコインの概要(3)圧倒的に安い、ビットコインの手数料
さて、前回までで
・さまざまな決済ができる仮想通貨
・システムとしては、中央銀行が刷るお金ではなく、実際に埋まっている「金」そのものに近い(というか、そのようにデザインされている)
というポイントを紹介してきました。
今回は、
・手数料が圧倒的に安い
というところを紹介したいと思います。
「クレジットカードの手数料?」支払う側としては、あまり感じないかもしれません。
しかし、お金を受け取る側…つまり、お店やサービスの提供者は、常にクレジットカードの手数料を毎月クレジットカード会社に支払っているのです。
その手数料はお店によって違いますが、だいたいクレジットカードで支払われた額の数パーセントとなっています。
以前「タクシーでクレジットカード払いをすると、嫌がられる」という話がネット上で話題になっていましたが、クレジットカードで支払われると、お店やサービスを提供する側にとっては負担になってしまうのです。
また、クレジットカードで取引された金額が、実際のお金としてお店側に入ってくるのは数週間〜数ヶ月後となります。なので、キャッシュフロー的にも、色々と考慮したりする必要があります。
逆に、ビットコインの場合は手数料がほとんどかかりません。まず、契約料というのが。
また、他のお財布(ブロックチェーン)へ送金する場合は、現時点で「10円」ほど。
そして、入金も即時に行われます(現在では、まだビットコインとお金の交換に、数日かかりますが…汗)
なのでお店側でも非常に導入しやすく、どんな小さなビジネスでも、街かどの小さなパン屋さんでも、デメリットなく導入することができるのです。
そのため、今後はクレジットカードからビットコインへどんどん移っていくと思われます。
分かりやすい記事としては、こちらが参考になるでしょう。
逆に、今後クレジットカード会社もこのビットコインに続々対応し始めるでしょう。
というのも、ビットコインの方が「手数料が圧倒的に安く」、また「世界中どこでも使える」ようになれば(今はまだそこまでですが)、皆がクレジットカードを使わなくなり、ビットコインを使うようになるからです。
当然、クレジットカード会社もそこには気づいています。たまらずクレジットカードの「VISA」なども、ビットコインに対応してきましたね。
※ちなみに2016年現在では、まだビットコインをそのまま使えるお店やサービスが少ないので、クレジットカードのほうが便利だと思います
また、前回のこのビットコインは「中央集権」的システムではなく、個人個人が支えるシステムと書きました。このビットコインが広まっていけば、手数料が高く、預金してもお金がほとんど増えない銀行に預けるメリットがなくなるので、みな利用しなくなっていくんですね。
入出金にもお金がかかり、送金にもお金がかかる(これは銀行のシステム上仕方ないのですが)銀行ではなく、入出金にお金がかからず、24時間利用でき、送金にもほとんど手数料がかからない(現在10円程度)ビットコインを使う…という流れがなんとなく想像できるかと思います。
そのため銀行もいずれはどんどんなくなっていき、本当に数えるほどの銀行しか残らない、という話もあるほどです。
以上、ビットコインの手数料の安さと、今後こうなっていくのではないか?という流れについて紹介してみました。参考になれば幸いです。